マリア教会

大切な友達が嫌がらせを受けた事、他の人と話しただけで殴られた事、脅しのような事を言われた事…。
レイラが全て話し終えると、ナンバーⅦは深いため息を吐いてソファーに深く腰を沈ませた。そして両腕を組んで呟く。
｢ナンバーⅥがそんな事してたなんてね…｣
｢信じてもらえませんか？｣
不安げにレイラが呟くと、ナンバーⅦは笑顔で首を横に振った。
｢そんな事ないよ。とりあえず私からナンバーⅥと話してみるから心配しないで。それと、辞めるっていうのもとりあえず保留にして。今辞めるのはもったいないよ。私に任せてくれればいいから。ね？｣
正直まだ不安があったが、ナンバーⅦがここまで言ってくれるのだから信じてみよう。ナンバーⅦがどうしようも出来なかった時はすぐに逃げよう。詩織の所に行けば、詩織はきっと助けてくれる。
色んな事を考えながら、レイラはナンバーⅦにお礼を言って部屋を出た。