マリア教会



「それじゃあ行って来るわ」
「お気をつけて」
今日はナンバーⅥが隣国へ視察に行く日。当然側近であるレイラは教会でお留守番。
ナンバーⅥが部屋を出て行って、三十分後にレイラは部屋を出てナンバーⅦの部屋を訪ねた。
「失礼します」
挨拶をして部屋に入ると、ナンバーⅦはレイラの為に紅茶を入れて待っていてくれた。
「どうぞ」
ソファーを手で勧められ、レイラはナンバーⅦの目の前に座った。ナンバーⅦには前から話しがしたいと言ってあったので、今日はナンバーⅦの側近もいない。
「で?相談って何?」
「実は…ナンバーⅥの側近を辞めさせて頂きたいんです」
レイラが真剣な表情で言うと、ナンバーⅦは一瞬目を丸くした。