マリア教会

｢ナンバーズに入る気満々だな｣
｢当たり前だよ。その為に頑張ってんだから｣
親友との約束もあるのだから、夢は追いかけ続けなくちゃならない。たとえそれが厳しくても。
｢もっと勉強したいのになー｣
レイラが呟くと詩織は、
｢Ⅵに頼んでみれば？｣
また簡単に言ってくれた。
｢それも言った。でもまだ早いって言われた｣
何も早い事なんてない。ただでさえレイラは新人なのだから、他の人より勉強しなくてはならない。ナンバーⅥは、本当に私を必要としてくれているのか分からなくなる。
少し不安そうな表情を見せたレイラに、詩織は苦笑いを浮かべる。
｢Ⅵもちゃんと考えてるよ｣
｢だといいけど｣
そう言いレイラはその場に仰向けで寝転んだ。