マリア教会

「いいから、部屋にいなさい」
優しい口調で言い残し、ナンバーⅥは一人で出て行ってしまった。
側近が上司に逆らう事など言語道断だが、一緒に会議に参加してみたい。本来ならそうなるのに、どうしてナンバーⅥは連れてってくれないのだろう。
「このままじゃ、他の側近に置いていかれちゃう…」
親友と交わした約束が守れなくなる。