部下が言った通り、元帥達は二日後に帰って来た。
だが詩織は絶対安静というほどの傷を負っており、復帰するまで時間がかかるだろう。
小夜が元帥の部屋に行く途中レイに会ったが、冷たい言葉だけ吐き別れた。
聞けば、レイも勇気ある行動を取ったようだが、何も罰は与えないと元帥が判断した。
元帥が許したとしても、小夜は納得出来なかった。
レイには悪いが、あの人は私の大切な人だ。
「元帥」
部屋に入ると、元帥はいつもと変わらぬ笑顔を見せてくれた。
怖い思いをしたというのに、こんな笑顔を浮かべる事が出来るなんて、この人はやはりすごい。
「ご無事で良かったです」
すると元帥はこちらに近付いて来て、いきなり小夜を抱きしめた。
「げ、元帥!?」