マリア教会

そう思った時人の気配を感じ見ると、トイレの入り口の陰にアイリ達がいた。
その目はシスターに何か話したら許さないという、脅しのような冷たく怖い目だった。
小夜は身震いし、シスターの手を振り払う。
｢ただのゲームですから…｣
そして小夜はシスターとアイリ達から逃げた。
そう…アイリ達にとってこれはただのゲームだ。小夜をイジメ、笑い、またイジメる。
小夜にとって地獄でも、アイリ達はただ楽しんでるだけ。
今はそれに堪え、学年が上がった時にアイリと同じクラスにならない事を祈るしかない。
それに、私を救えるのは元帥だけだ。元帥に会いたい。元帥にこの汚れた体を抱きしめてほしい。
初めて会った時のように…。