「あの、雪乃さん…」
「雪乃でいいわよ」
そう来るか…。初対面の、しかも年上っぽい人を呼び捨てにするのも苦手だ。
一度静かに深呼吸して夏季はまた口を開く。
「ゆ、雪乃…」
「何?」
「雪乃も聖歌隊の活動で忙しいのに、私の先生なんかやっても大丈夫なの?」
きっと雪乃ほどの声の持ち主なら聖歌隊のトップクラスだろう。聖歌隊の中でも抜群に歌の上手い者は教会の中だけではなく、他国へその歌声を披露しに行ったりして年中忙しい。
それだけではなく練習もあるだろうに、更に夏季の教師までしては寝る時間もなくなってしまうんじゃないか。
少し心配そうに聞いた夏季だが、雪乃は笑顔を浮かべ軽く答えた。
「大丈夫よ。それに私は聖歌隊のメンバーじゃないから」
「え!?」
「雪乃でいいわよ」
そう来るか…。初対面の、しかも年上っぽい人を呼び捨てにするのも苦手だ。
一度静かに深呼吸して夏季はまた口を開く。
「ゆ、雪乃…」
「何?」
「雪乃も聖歌隊の活動で忙しいのに、私の先生なんかやっても大丈夫なの?」
きっと雪乃ほどの声の持ち主なら聖歌隊のトップクラスだろう。聖歌隊の中でも抜群に歌の上手い者は教会の中だけではなく、他国へその歌声を披露しに行ったりして年中忙しい。
それだけではなく練習もあるだろうに、更に夏季の教師までしては寝る時間もなくなってしまうんじゃないか。
少し心配そうに聞いた夏季だが、雪乃は笑顔を浮かべ軽く答えた。
「大丈夫よ。それに私は聖歌隊のメンバーじゃないから」
「え!?」


