一階のキッチンに行き、グラスに氷とポカリを入れて、部屋に戻る。


「お待たせしました。」


私は天野さんの横の灰皿付きのテーブルにグラスを置く。


「ありがとう。気が利くなぁ。そういえば小城ちゃんはジンからあだ名を付けられなかったか?」


くっ・・・早くも私の好感度ダウンの予感。


「・・・はい。アキーニョスって呼ばれてます。」


はぁ、なんてダサいあだ名をつけるんだよ、ジンサ・・・。


「ジン・・・お前は何でもこなす男だが、ネーミングセンスはゼロだな。」


おぉ!分かってくれますか。是非改名を!


「では天野さんのネーミングセンス的に、彼女にどんなあだ名をつけますか?」


ジンサは笑顔を崩さず天野さんに聞く。

おぉ!あだ名変更のチャンス!私は祈る。


「そうだな。小城アキナだから・・・」