改訂版・時間よ、止まれ。


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学校での補習は、午前中で終了。





その後私と優祐はコンビニに寄ってお弁当を買い、そのまま優祐の家に向かった。








「メシも食ったし、そろそろ始めるかぁ〜」






華恵にあんなこと吹き込まれたら、変に緊張してきた。






どうしよう…?




優祐が近付いてきたら、どう反応すればいいんだろう?






「…さおり?始めよーぜ」



「え?始める???」






もはや緊張で頭がいっぱいになっていた私は、『始める』という言葉に敏感に反応してしまった。






「ああ…。どうした?」



「あっ、あの…、その…、用意が……」






ああ、私、何言ってるんだろう?




でも、気持ちの用意ができてないのは事実だし。





いやいや!



あ〜〜、どうしよう!!










「用意って、学校からそのまま来たんだから、問題集と筆記用具持ってるだろ?」



「えっ!?」






はっ!!!



そうだよ……、私、優祐の家に勉強しに来たんだよ…。





何、変に緊張してるの?



バカみたい……、私。






「うっ、うん、そうそう!!今日は国語と数学だったから、数学にしよっか?」



「ああ…、つうかさおり、様子変じゃねぇ?」






そう言いながら、隣に座る優祐が私との座る距離を少し詰めてきた。







ドキーーーーッ!!!





今、緊張MAXなんですけど!!