第一希望は、県立S高校の普通科。 第二希望は、私立M高校の普通科。 第三希望は、私立M高校の商業科。 私と優祐は、第三希望まで二人で揃えて『進路調査票』にそう記入した。 「てか、なんで商業科なわけ?」 「え…、ごめん。滑り止めなんだけど……」 「ああ〜、確かに『中の下』レベルだな!」 「放っといてよ、優祐」 「わりいわりい」 やっと進路調査票を提出できたので……、 みんなより少しだけ遅くなったけど、夏休みがやってきたーーー! ―― ―――――