改訂版・時間よ、止まれ。






「ちょっとさおりに頑張ってもらって、『中の中』の学校に行くか…、あるいは俺が『中の下』にサッカー推薦してもらうか…ってトコか?」




「そんな簡単にサッカー推薦してもらえるもんなの?」




「ああ。この前3者面談あったろ?俺あの時も何も決まってなかったけど、担任から『新井くんはサッカー推薦でいかないの?』って聞かれたぞ」




「やっぱサッカー推薦確実なんじゃん。なんかうらやましいな」




「まっ、要領いいから。俺」






私も何か部活やるか、内申点上がるようなことしとけば良かったかも…





……って、今さらって感じだけど。






「優祐は中学入ってからずっとサッカー頑張ってきたわけじゃん。だから、私も頑張ってみる。たった半年ぐらいだし何とかなるかも。だから、優祐に合わせるよ」



「マジで?じゃあ俺も自力で受験してみようかなー」



「え?でも……」



「さおりと一緒に勉強したいんだよ。それでいいだろ?よし、決定!」



「えええっ!?」






なんかまた、優祐の鶴の一声で決まってしまったような……。