改訂版・時間よ、止まれ。


―――――
――










やっと、待ちに待ち焦がれた夏休み到来。







これで優祐ともたくさん遊べるーーーっ!!





海とかプールにも行きたいし、



この前みたいにカフェでデートもありかな?




あっ、見たい映画もあるんだった!!





………とか、色々やりたいこと頭の中で計画立ててたんだけど。







ハッキリ言って、忘れてたことが一つだけあった。














「ああ〜、私の夏休みの計画が……」



「さおりこんなたくさん計画立ててたのかよ?信じらんねえ!!」



「あっ、ちょっと!勝手に私の手帳のぞかないでよ」






1学期の終業式の後。





通知表をもらったみんなは夏休みに浮かれながらさっさと帰っていったんだけど…





私と優祐だけ、何故かこの蒸し暑い教室に居残りするハメに。






「でも、コレほとんど計画だけで終わりそうだな。せいぜい予定入れられるとしたら、週末ぐらい?」



「…まさか、週3で補習入ってるとは思わなかったんだもん」



「いや〜、しかし俺もマジで頭から抜け落ちてたなあ。自分達が受験生だってこと」