新井、私にはどーでもいい話しかしないクセに、こういう告られたこととかは態度にすら出さなかったから。
こんな時の新井だったら、モテない私に自慢気に話してきそうな感じなのに。
確か山田さんも可愛い子だし、付き合ってるのかな…?
ふと山田さんの顔を思い出し、その隣に新井の顔を当てはめた。
…似合いすぎる。
顔だけなら、似合いすぎるぐらいのカップル完成じゃん。
その時、私の心の中の片隅で、何かが崩れるような音が聞こえた。
ズキン……
鈍い音を立てて、私の胸が苦しく響き始める。
な、何コレ……?
それと同時に溢れ出てきた不安。
どうして?
何で不安が私の身体を駆け巡るの…?

