改訂版・時間よ、止まれ。


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華恵に連れられて来たカフェは、ホントにおしゃれでかわいい所だった。





外のレンガ造りもかわいいけど、中に入っても、メニューや小さな小物まですごい細かなところも外国のかわいい雑貨で飾られていた。








「…そっかぁ。まだ新井のこと好きだったんだ」




「おかしいよね。もうすぐ2年経つっていうのに」




「変じゃないよ。さっきも言ったけど、好き同士なのにあんな引き裂かれるような別れ方したんだから、当然じゃない。私も今ここでミツルくんと別れろって言われたら、2年経っても3年経っても諦めきれないかも……」




「ありがとう、華恵」




「でも新井、もうこっちに戻ってこないんでしょ?そろそろ進まなきゃいけないんじゃない…?」




「分かってはいるんだけどね…。私がいけないんだ。あんな約束……」




「約束???」







華恵はアイスティーをストローでかき回しながら、首をかしげた。





私は静かに頷いて、話を続けた。







「別れる時、約束しちゃったんだ。成人式で会おうって」



「えっ!?そうだったんだ?初耳かも…」



「笑顔で別れるつもりだったのに、つい本音が出ちゃって…」



「分からなくもないけど……、別に成人式で会った時にヨリを戻そうって話じゃないんでしょ?」



「うん。会おうって言われただけ」