自転車のベルの音も 車の地面を揺らす音も 元から多いわけではなかったけれど 全部、消えた さっきまで見えていたはずの景色まで、 一瞬で、消えた 別の空間に飛ばされたみたいに。 「…………」 唇から、熱が離れていく