苦にならなかった沈黙が 今はなんだか怖くて 「好きな子とかいるなら誘えばー?」 ガムシャラに、口を動かす 自分の表情筋を操って、正反対の表情を造りあげて。 「ねっ?それでいー…」 再び奏斗へ体半分振り返り、呼吸が止まる 腕からスルスルとメッシュ製の通学カバンが滑り落ちていく その行方、コンクリートに、うっすらと映し出された影が、1つに重なる ─… 時間が止まった