まだ真っ暗に成りきれていない、薄暗い空の下でも輝く、ソレ
すんなりと視界に飛び込んできて、興奮ながらに奏斗の腕をグイッと引っ張る
「あ?」
「ほらっ!イルミネーション!」
指指す先に、色とりどりのライトでキラキラと光る、サンタさんのイルミネーション
通りに面したアパートのベランダの柵を、明るく飾っていた
「毎日通ってたはずなのに全然気がつかなかったー!」
それだけ、奏斗しか見えてなかったんだ
なんて。
1人、勝手に嬉しくなって、恥ずかしくて、マフラーに、顔を埋める
─…
そんなあたしを、
奏斗がどんな表情で見つめていたか、なんて、
知らなかったんだ



