「はぁー、危なかった」
ホームになんとか足を付くことができた俺は、胸に手を当て安堵を洩らす。
新鮮な空気を吸い込み、取り付けられた天井に遮られた、僅かにしか見えない空へ視線を向ける。
…全く同じカタチなんてものは、ひとっつもないのに。
充分脳裏に焼き付けた後、人込みに紛れて、一段一段階段を昇っていく。
─…みんな違う
これほどの人が、溢れていても。
空に散りばめられた幾つもの星でさえ、ピタリと一致するものはないと思うんだ。
愛情も一緒
1人1人に対して、生まれる愛のカタチ
…もしかしたらカタチすら、ないのかもしれない。



