そんなことをボンヤリ考えながら、風と共にホームに舞い込んできた電車に乗り込んだ。 「─…!─…っ!!」 ガヤガヤと、興奮の色が剥き出しの、子ども達の声 「─…」 サワサワと、控え目に会話を楽しむ、恋人達の声 ─…俺は、 考えるより先に、言葉が滑り出ちゃうことがしょっちゅうだ。 だからちょっと、考えなし、だったかもね。 「…どっちも大事、なんだけどな」 ポツリ、と。 誰にも聞こえない、独り言。 車両に広がる会話のBGMに、キレイに融け込んでいく。