こっちは真剣に話してるってのに、あっけらかんとした表情で首を傾げる親父さんに、

心の奥底から、色んな感情が沸き上がってくる。



ガキん時から共働きをしていた俺の両親はほとんど家に居ることがなく、かまってくれたのはいつも、心愛の親父さんだった。


さも自分の息子みてぇに接してくれる、この人を


─…親父だと思って、生きてきた



俺にとっても

家族同然だったんだよ…っ!!





なのに、なんで…



「こどもに順番つけるっておかしくないっすか?」



なんでその親父さんが

心愛傷付けるよーなこと、してんだよ…っ!?


分け隔てなく愛情を振り撒いてやれる奴じゃなかったのかよ…っ?!