「おーう!奏斗くんひっさしぶりーぃ!」 ひっさしぶりーぃ!じゃねぇよ!! そのヘラヘラした顔が、今はすっげぇ鼻につく。 あらゆる騒音を捲き込んで姿を現した俺に、一瞬間抜けな顔を見せてからすぐ、受け入れ体勢に入った、心愛の親父さん。 俺はこの人が、大好きだった。 ─…でも、今は 「1番とか2番とか意味わかんねぇんすけど!」 「ん?なにが?」 「……っ!!」 ─…裏切られた、気分だ