「…情けねぇ」
どんだけ体力ねぇんだよ。
つーかなんで今冬なんだよ。
冬場はさみぃからって家ん中で過ごすことが多く、ちんたら足をずって歩くクセをやめられねぇ俺は、
夏と冬じゃ体力に差がありすぎる。
それはもう、極端に。
気付いたら最初に立ち寄った公園に戻ってきてて、何も考えずに地べたに座りこんでたほど。
片膝を曲げるように無造作に足をほっぽり出し、項垂れる俺は、隣に建てられていた保育所の出入口をぼんやり眺めていた。
─…どこにいんだよ、心愛…
と、思いながら。
その時、
「ママぁっ!ママぁっ!」
出入口から少し遠退いた所に建てられた本館から、小せぇ女の子がテトテトと走ってきて
自分の背丈の3倍はあるであろう柵をガコンガコン揺らしながら、外に向かって泣き叫んだ。



