勢いで仰向けから横向き気味になったあたしは、

体をクの字に曲げて、手で引き寄せた紙との距離を、更に縮めた。





『みぃごめーん!あたし帰るねー??埋め合わせならまた今度で! 心愛』






「ふふ…っ!」



汚れ無き無垢な白の中に浮かぶ、黒い文字。


まるであたしの策略そのものみたいで、笑えてくる。




そう、声を出さずにはいられないほど。