ソファに近付き、持ち上げた携帯を開いてから耳にあてると、
「もしも…」
「もしもーし!奏斗くーんー?!」
「…あ゙??」
俺が対応するより早く、妙に馴れ馴れしい女の声が鼓膜を刺激した。
誰だコイツ。
どっかで聞いたことあるような声っちゃ声だけど、明解に相手を断定できねぇ俺はソファにケツを沈め、微かに眉をよせる。
「あたしあたし!胡桃だけどー
ちょぉーっと大変なことになっちゃってさー!!」
あぁ。なんだ胡桃か。
そーいやコイツこんな声だったよーな気がしなくもなくもない。
とか頭の隅でゆっくり考える間も無く、もう本題らしい。



