─…クリスマスイヴ


街中ではくそさみぃのにそれを気にもとめねぇお熱いカップルが腕を絡ませ笑い合いながら歩いている。




だけど、俺の左側は

今日もぽっかりと空いたまま。





心愛に学ランを渡しちまったせいで、セーターの上からダウンを羽織っていた俺は、

大量の視線を感じながら午前だけの今年最後の学校生活を終えた。



まぁ、軋むほどの真冬にセーターだけとかありえねぇしそれは別にどーでもいんだけど。






ただ、心愛が隣にいない、それだけで


ここまで学校が暇なもんだとは知らなかった