─…昨日、心愛と過ごしたリビング




そこに今は1人。




いつのまにか苛立ちは消え失せ


ソファにも椅子にも座らず、マットが引かれた床に胡座をかきながら


心愛の通学鞄とにらみ合っていた












「…………」




これなかったらアイツ困んだろ


よく分かんねーけどいつも色々持ち歩いてっし。




化粧道具?とかも色々いれてんじゃねぇの?





特別重いとは感じねぇけど


空気と同一化したように軽い、俺の鞄とは大違いだ