廊下はさみぃ 肩をすくめながら、暖房が行き届いているであろう教室へと続く、扉の取っ手に手を伸ばし、 「奏斗からの告白、聴きたいじゃん?」 ―… ピタリと固まった 「あー、なるほどなぁー!」 『たしかにー!』 「女ってやっぱそーゆうもんー?」 「合ったり前でしょー?」 階段で聞いたざわめきとは、種類が違う 確かに、距離はさっきより近いし、声もでけぇはずなのに、 スーッと頭を抜けていくだけで ―… 『奏斗からの告白、聴きたいじゃん?』 たった一言だけが、俺を支配する、 独占する