間近で感じる温もりに、どうにかなっちゃうんじゃないかと思うほど、暴走する鼓動 ―… ドキドキしすぎて、苦しい 「もうっ!帽子脱げちゃうってば」 ほんとに、おかしくなりそう 階段に差し掛かったところで、スルリと奏斗の腕から逃れ、髪の毛を触る 「……?」 あれ?帽子が、ない… ハッとして振り返ると、 「これ、邪魔じゃね?」 奏斗の指でクルクルと回されている、帽子