誰よりも愛してくれなきゃ××



そう、4月

はじめてこの教室に足を踏み入れた時―…


◆◇


「奏斗どっかいくの?」


あたしの左隣の机にドカッとかばんを乗せたと思ったら、すぐさま出て行こうとする奏斗



今このタイミングでいかれたら困る!

心細いよ、奏斗がいない教室とか


「んあー?喉渇いたから自販ー。お前もく…」

「いくっ!」


既に教室後ろのドアに手をかけている奏斗が体を向けて答えた言葉を聞き終わる前に、イスから立ち上がった

だけど、


あ、れ…?


奏斗まであと一歩の所で前に進めなくなる

左腕に感じる、微かな圧迫感


「ふはっ!顔っ!顔顔顔!ひきつってる!ははっ!ごめんね、ちょっといいかな?」


ダレ?…いや、なにこの子?

左腕の圧迫感をたどってみたら黒髪パッツン前髪のデカ団子頭で可愛い系の女の子が、見尻に涙を溜めて、笑ってた

いきなり失礼極まりないというか…

失礼なんですけど?!