「そーう!だって心愛は奏斗くんと2人っきりじゃん!って言ったらーぁ、」



その次に流れ出た言葉に、



「え…」



マスカラを持つ手が止まった



ううん。


止まらずにはいられなかったんだ







「『ダメー!ヒカリは1番大事っ!心愛は2番目だからいーの!』だってーぇ。意味分かんなくなーい?」




それはついこの間まで、心をズタズタに切り裂く凶器でしかなかった、言葉



抜けていたピースが見つかったとき、


少しずつ、だけど確実に、傷を軽くしていく