「せっかく化粧も上手くなったのにねー」
「えっ?うっそ!まじっ?!」
顔を向けた先にいたみぃのメイクは、どこまでも抜かりがない
ツケマだってしてるはずなのにパッと見だけじゃわからないほど丁寧につけられているし、ヘアスタイルなんて、毎日変わる
そんなみぃに言われるなんて…っ
一番うれしいかもしんない!
「寝不足って感じだけどねー
クマは隠せてるみたいだけどー、顔にツヤはないしー、むくんでるよー?」
「はははっ…」
乾いた笑い声しか出せないわ
さすが美容の母、当たってます
目元だけコンシーラー当ててクマは誤魔化したんだよね
ここまでいくと、怖いわ!
「まっ、4月から比べたらかなりマシになったんじゃん?」
「そっ?」
4月か、懐かしいな
くるくるっとミルクティー色の髪を指に巻きつける
「みぃと出逢ったときは化粧さえ知らない中学上がりの、ただの女の子だったからねー」



