「あー、木下先輩?あの人、俺がお前のこと好きなん知ってっから」


「えっ?じゃぁなんで一緒にいたのよ?」


「や、」



お得意の、首を掻く仕草をする、奏斗




「拾われた」



「………?」



拾われた?


って、どーいうこと?




顎に手を添え、首を傾げる

頭には、たくさんの疑問符が並ぶ





「ま、別に2人で会ったわけじゃねぇし」



奏斗の中では解決したのか、玄関の電灯をつけ、靴を履いている



「…なーんかうまく言いくるめられたような気がするんだけどなー?」