「いくらなんでもそりゃねぇだろ?」
「えー?奏斗ならありえるでしょー?」
「んだよそれ」と言って、玄関へと向かう奏斗の背中をトコトコと追う
「あ…」
ピタッと立ち止まった奏斗が、至近距離で振り向く
危うくぶつかりそうになったのを、奏斗の背中に両手をそえて堪える
「ん?」
こんな小さなことで、あたしの心臓は反応しちゃうんだから、ほんと、困っちゃう
平然を装うのも、奏斗が相手だと難しい
「お前、俺の学ラン持ってんだろ?」
学…ラン…?
「あ…っ」
心に引っ掛かった不安の芽が、一気に顔を出した
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