「はっはーん、ヤキモチ?そうでしょう?そうなんでしょう?」
ズバッとあたしに向けられたパステルピンクの爪、ただし塗りたて
ほんっと、みぃは勘が鋭いんだからー
最初っからそうだったよねぇ
「だって、すれ違う人すれ違う人見ていくんだよー?まじ、見すぎだからっ!」
「ははっ!独占欲っ!彼女かっ!」
「ほんとだよー、もう好きになっちゃえよ!って感じなんですけどー」
笑い声を立てるみぃを横目に、
イスの背もたれに体重をかけ、丁度あたし達がいる場所と対角線上にある窓の外を眺める
校庭は反対側の校舎にあるから食堂以外は何もない、平凡な、灰色の風景
「はぁあ~」
ため息がでる
窓から見える景色も、教室に揃うメンツも、朝の雰囲気も空気も
あたし達の関係も
「はやく気付いてくれないかなぁーあ」
―… 決して変わることのない、日常



