だとしたら… 「…さいてー」 ほんとに最低だよ、奏斗 優しくまで、したくせに… ─… 膝の上に乗っかった、スクールバック 入れっぱなしの学ランは、渡せてないから。返せてないから。 「…………」 …奏斗は、先輩と過ごすのかな 「はぁ…」 ほんと、しっかりしろ、自分 恋愛に…奏斗に振り回されるとか、情けない ブンブンと、堕ちていく思考を振り落とすように頭を振って、 ポッケから携帯を取り出し、メールを送信した。