それだけじゃ分からない だけど… 机の上にボンッと置いてある、スクールバック 「な、んで…?」 奏斗じゃない訳がない だってあれは、走り去る時に忘れていっちゃったもの 奏斗とあたし以外、誰も居なかった… 「でも…」 部屋へ入る扉には、あたしがもたれかかったまま寝てた どうやって…? 「入れる、わけ…ないじゃん…」