―――弥生サイド―――




先日、永井と別れた事を告げた香。



『まさか』と思った。




だって、永井はどう見ても香が好きでしょ!?





夏休みだって、香と一緒にいたくて、出掛けた帰りは必ず送って行って、
新学期、香に内緒にするように言われて、ムスッとしながらも聞き入れてて、
新しい席になっても、チラチラ香を見てたの知っている。




なのに引っ越しだけで何故そこまで話が発展したのだろう……


そんなに簡単に手放せる程の想いじゃないでしょ!?






『やっぱり愛想尽かされちゃった』
なんて報告してきた香の目は、泣きはらして真っ赤だった。




浜田さんは、香を元気づけようと放課後遊びに誘って、早々と2人で教室を出て行ったが、
私はアイツに聞かなきゃいけない。




だって……納得できないよ…