私が困った気持ちが顔に出てたのか、


永井君はため息をつく。



がっかりさせたかな?






握られていたままだった腕に、込められる力が強くなったかと思うと、



次の瞬間、私は永井君の腕の中だった。







「ごめん…また俺の気持ちばかり押し付けようとした…」



さっきよりも落ち着いた声が耳の近くで響く。




なれない事に身体が強張った。







「わかった……新垣が大丈夫だと思うまで内緒にして置こう。

でも忘れないで?




俺はそんなに待てる奴じゃないから…だから考え無しに行動しちゃうかもしれない……




それに……知っての通り、独占欲強いし…」





顔の体温がカッと上がる。