「やだ~永井~!それ私も好きだし!!超良いよね!?
うちら趣味合うね!」



大きな声で話す浜田さんの声が教室中に広がった。




「浜田はうっせ~な!まぁ春からずっと裕介狙いらしいし仕方ないか…」



後から声がして振り向くと、
クラスでいつも明るく、皆の中心に居る渡辺君が後の席だった。


永井君や皆を誘って昼休みに遊んでるのも渡辺君だ。


「クラスのお祭り男」と騒がれてた気がする。





振り向いた私と、前を向いた渡辺君が目を合わせた。






「おお、前新垣なんだな~!しばらくよろしくな!!…西川も!!」



ニカッと笑いながら私たちに挨拶をしてきた。