…もしかすれば、
あの神様との出来事は
幻かなにかだったんじゃないか…って、
ふと、そう思う時がある…。
…そんな時、
私はいつも自分の隣にいるあいつを見つめる。
あの時の出来事が無かったら、
今こうして一緒にいることはなかったんだって、そう自分に言い聞かせてみる。
あの神様が居たから、
私はあいつと手を繋げるんだって…
この手と手と繋げていられるのは、
神様が私たちを結んでいてくれるからなんだ…。
「どうしたんだよ急に」
「別に、なんとなく手繋ぎたくなっただけ」
…生憎、可愛くない性格は少し残ってしまったけれど、
それでも天の邪鬼な部分は無くなったと思う…。
それも
やっぱり神様のお陰で……
また逢うことが出来たら、
あの時言いそびれた言葉を伝えたいって思う…。
ありがとう
神様…