『憂えることはない…。


我は縁結びの神ぞ。

姿は消しても…其方とあの者が愛し合う限り、その縁は我が結び続けておるのだ。


姿は見えずとも、我は其方の側に宿り続ける…』




神様は静かにそう話してくれた…。


姿は見えなくても

ずっと側に……。







私は涙が零れ落ちそうになるのを堪えて、顔を上げた。




「…私、あいつに告白する」

『うむ』


私の言葉に、神様は満足そうに頷いた。