その日から神様は私の側にずっと付いてくれて、

私に取り憑く天の邪鬼を祓ってくれた。




神様のお陰もあり、

私はあいつに対しても随分素直になれたと思う…。



そうして、

ある日のこと…




「好きだ」


あいつに告白された。



嬉しいはずのに、

なんだか辛い。




これも神様のお陰なのかな…。

そう考えると、少し胸が苦しくなった。



あいつが好きって言ってくれた言葉は、神様の力のせいで…

本当は私のことなんて好きじゃないのかもしれない。


と、そう思った…。






「…えっと、少し…考えさせて」


「…あぁ」



私はそう言って告白の返事も出来ずに、

あいつのもとから逃げた。