「あなたがあたしを信じていなかったのは驚いたけど、それで冷めていたわけじゃないのよ。あれは素だから…。ていうか、知ってるでしょう?」


「そう言われると、そうなのかなー…」


笑って誤魔化せば、レイはもう、と眉間に皺を寄せる。


「でも、勘違いで良かった。チョコもありがとう」


ギュー、と強く抱きしめる。


「よかった…」


腕の中で小さく呟いた彼女の言葉を、僕はしっかり聞いていた。


(生きてて良かった…!!!)


そして、また、僕は感動するのでした。