エルはイライラする気持ちを抑え、ショウを起こす。



「ショウ、起きて」


「…オレはマンボウじゃない…」



・・・マンボウ??


一体どんな夢を見てるんだろう。


エルはイライラしていたことも忘れ、クスッと笑う。


「起きてってば」




「……だから、オレはマンボウじゃ……ってわぁっ!!」



ショウは起き上がると、顔を真っ赤にして、エルを見た。


「えっ…あっとオレ、なんか言ってた?」


微笑んで答える。

「言ってなかったよ」


「あっ、その顔絶対ウソだあっ!」


「うん。凄く面白かった」


ショウはさっきよりも顔を真っ赤にして、エルを睨んだ。


「んじゃ、あたし先にホールに行くからね~」


「あっ、ちょ待てよー」


エルは部屋から飛び出すと、ホールへと走り出した。