『ちゃんとした理由になってない!!
動機は?!』


(え…
何?…ほうき?)


『ちっがーう!!
動機っ!!』


(……おうち……?)


痺れを切らした
ショウは遂に叫ぶ。


「動機っ!!」



(ああっ!!
そうか!!)


ショウはエルに伝わったのを確認すると、息絶え絶えに頷き、親指を立てた。




この二人を交互に見ていた数人はショウを見つめこう思ったのだった。


『この人、動悸が激しいの?
なんか、危ない人…』


そんな事を思われているとも知らず、やりきった顔で姿勢を整えるショウ。



(動機ね・・・)


エルは暫く悩んだ後、簡単に説明を付け加える。



「あのですね…
どうせ、一緒に旅にでるメンバーなんだから
皆のことを知っておきたいなって思って」