「無駄に生き長らえたキサマには解るまいが、千年化け物を相手にした我が一族にとって雑作も無い事」

そう言って腹を押さえたまま立ち上がった私の姿を見て化け物は信じられないといった顔つき…

「貴様…我が息吹きをまともに食らった筈…」

化け物からすれば、あれをまともに食らった生身の人間が生きている筈は無いのだが…

「確かに…あれをまともに食らっていたならば私の肉体は四散していたやもしれぬ…だがな言っただろう?キサマの攻撃に二度目は無いと…」

渾身の一撃でも仕留めきれなかった化け物に焦りにも似た表情が浮かびあがる。