そして、いよいよ…

流れに乗って増速した舟は岩に激突

"グワッシャ〜っ!!"

舳先は、粉々に…

いや…粉々に砕けたのは、目の前の岩の方

「バ、バカな…木製の舟が岩を砕くなどあり得ん…」

それは、化け物だけのセリフじゃない

圭太にしても思いは同じ…

だけど…

「確かにあり得ない…だけど、それを可能に出来るヤツ…お前も知っとろう」


まさか…仕留めた筈

信じられない顔の化け物と確信を持った圭太は、揃って私を見た。