漕ぎ手不在の小舟は、折りからの急流に乗って剥き出しになった巨大な岩へ減速する事なく一直線

恐怖を感じた大学生達は、お互いにしがみつき合ったまま声も出ない…

圭太は

「このままみすみすくたばってたまるか!!」

と私の楷を手にとり、あがきを見せようとするが…

「小僧…おとなしくしてろ!わしは、貴様らに用は無いと言ったが、生かしておくつもりもない…このまま舟があの岩に衝突して始末出来るのであれば、これ幸い…余計な手間も省けるというもの」

と圭太の後頭部を掴み引きずり倒し大学生もろとも始末する腹づもりらしい