圭太のヤツ…解ってくれてるみたいだな…

アイツさえしっかりしてくれてたら何の心配も要るまい。

"ブスブスブス!!"

化け物の息吹きが異音を立てて舟に突き刺さる。

「ククク…小娘、よそ見は、イカんなぁ」

化け物は、あたしの一瞬のスキに乗じて反撃に転じて来た。

「案外甘いヤツだなキサマは…そう思ったのならば一思いにトドメの一撃をくれてやれば良かろうに…」

私は、まだ焦ってないものの舟に小さいとはいえ穴が空いたので

「キャー舟が…舟が沈むぅ〜」

女子大生はパニック状態に陥った。