「お前の方から折れるってせんのか?あんな態度取ってりゃまともに仕事になんかなりゃしねぇやろ?」

「その心配は無い。私は、ただの船頭じゃないからな」

「お前なぁ…自分を特別とでも思ってんのか?そもそも初めての場所でロクに試運転もしないってどういうつもりなんだ?」

口調は大分落ち着いたらしいが随分気にしてるみたいだな…

だけど…まだ手の内を見せる訳にも行かぬし…

「確かにな…だけど心配するな。私は川をナメたりなどしないから…」

これで納得するとは思えないが…今は、これしか言えないだろう。